mellow

少女性と現実の境界

微熱

 

 

身体が火照っていた。

 

「ねえ、泣くのを我慢すると内側が熱くなるの。分かる?その感じ。私ね、今それになってるの。どうしてでしょうか?」

 

これに対する回答

一つ目、寂しい思いをさせていた?ごめんね。と抱きしめる。

二つ目、分からないよ。と正直に答えて理由を聞き出す。

三つ目、我慢をする必要なんてないよ。と言って様子を見る。

 

他にも色々思いついた、けど、彼女にとってはどれも不正解。

 

 

身体が火照っていた。

 

冬は特にそう。体温計、37.4℃ これくらいが丁度良い。

 

本当に愛し合っている人同士が抱きついている姿は、キスは、囁く声は、どれも面白味がなくて眩暈がした。もっと綺麗だと良いのに、そしたら私も楽しく出来るよ。

 

 

身体が火照っていた。理由は覚えていない。多分泣くのを我慢していたのだと思う。どうして泣きたかったのかも覚えていない。正確には覚えているけれど、人に話すようなことでもないから、それはもう忘れてしまったということと一緒なの、お分かり?

 

綺麗なままで居たかった。星はいつも綺麗で見ていて飽きない。手は届かなくてもそれが当たり前だから今更悲しいなんて思えないよね。

 

 

最初の質問の答え、本当はどれだって良くて、だって何を言われたって返す言葉は同じだったから。

答えのない質問ってそういうことでしょ。

それが分からないならもうしょうがないね。

 

 

 

Archive 2016-11-08